鏡花日記

徒然なるままに書きます

鬼の目にも刃

今週のお題「鬼」

 

『鬼は外!!福は内!!!!』

威勢のいい掛け声とともに豆をまくことで厄払いや無病息災を祈る伝統行事であり、はたまた全国の親御さんや先生が鬼となって無邪気な子どもたちから一方的に豆を投げつけられるワンサイドゲーム、それが節分だ!! はたしてどちらが鬼なのか、、正直分からない時がある。笑

 

さて『鬼』といえば、やはり大ヒット中の『鬼滅の刃』を真っ先に想像したという方多いはず。鬼に変えられた妹を人間に戻すため、運命と鬼に翻弄された主人公である竈門炭治郎がその術を求めてあてどなく戦いに身を投じる...というのがあらすじだ、、、え?煉獄さんがカッコよかった?? あの、その、えっと、、恥ずかしながら私は映画はおろか原作すら読んでいないのでちょっとご勘弁........おっと、それ以上はキメハラですよ笑

 

中国では『鬼』= 虎柄パンツを履いて金棒を振りかざすカラフルな化け物ではなく、化けは化けでも、幽霊を意味するらしい。新型コロナが流行して早一年、喜怒哀楽の違いはあれど、たくさんの人々が色んな意味で鬼となった。さようなら、ありがとう、声の限り、悲しみよりもっと大事なこと.....主人公の炭治郎は鬼となった妹の禰豆子を除き、家族をみな失った。計り知れない苦しみを振り切り、運命を切り開こうと可能性に命を賭して必死に前に進み続ける。そんなひたむきな姿がコロナ禍を生きる人々の心に響いている。光に対する闇、歓喜に対する悲哀、生に対する死、相対するものがあるからこそ光り輝く。心に『炎』を灯して。